企業分析

【企業分析】スリーエム(MMM)は100年続く世界一創造的な大企業

どうも、銀虹です。

    

今回は、資本財企業で60年以上増配し続けている、配当王の3Mについて分析していきます。

      

企業概要

ミネソタ州セントポール本社

 

会社名 スリーエム
ティッカー MMM
創業 1902年
上場 1946年
決算 12月
本社 アメリカ・ミネソタ州
上場市場 NYSE
従業員 93,516名(18年12月時点)
セクター 資本財
S&P格付け AA-
ライバル企業 Avery Dennison、Lexmark International

 

事業内容は、多岐にわたります。

 

●工業用部門・・・自動車製造に使う研磨材や強力接着剤など

 

●安全・グラフィック部門・・・交通標識の反射材や防塵マスクなど

 

●ヘルスケア部門・・・医療用のシートやテープ、歯科治療材など

 

●電子エネルギー部門・・・ディスプレイ材料など

 

●消費財部門・・・ポストイット、セロハンテープなど

    

今日では、様々な事業分野をグローバルに営む複合企業となっています。

    

また、取り扱っている製品も膨大で、その数は5万5000種にも達します。

様々な商品をそれぞれのニッチな分野で提供することで、現在の地位を確立することに成功しています。

    

スリーエムは、約100年ちょっと前に鉱物の採掘事業から始まりました。

     

MMMはマイニング・アンド・マニュファクチャリングの略称で、マイニングは採掘って意味で、初めは本当に採掘のためだけに立ち上がった企業でした。

    

当初は、長い間ビジネスがうまくいかなかったようです。

そのため、スリーエムの創業メンバーは地元の名士5名から成っていたのですが、3名も経営から退いてしまいます。

     

その後に残ったメンバーで、採掘した素材を売るのではなく、加工した商品を売るビジネスに転換させました。

      

ちょうど、スリーエムの立地が自動車産業の中心的な場所に位置しており、上記産業の成長の波にうまく乗ることで、やっとスリーエムも成長することができたと言われています。

      

最初にうまくいかない時期が長い間あったからこそ、「失敗に対して寛容」な姿勢が経営理念に染みついているのかもしれません。

     

ビジネス上では、失敗は決して悪いことではなく、むしろ失敗することから成功が生まれることが多々あります。

現在、スリーエムは社員に対して、とことん失敗を奨励しているようです。

そのおかげか、スリーエムのヒット商品は失敗から誕生したものが多いです。

      

また、スリーエムと言えば『15%カルチャー』ですよね。

     

お昼休みくらいのちょっとした時間を自分の興味のある研究に費やすことができるという、当時では革新的な社内文化です。

      

スコッチやポストイットは、この15%の時間で生まれたとされています。

      

今では、先進的な多くの企業でこの考えをマネて社内組み込まれています。

      

2019年の2月には、医療技術関連のエム・モーダルのテクノロジー事業を買収させています。

また、今後5つある事業部門を4つに集約させ、生産効率を向上させる方針を打ち立てています。

      

スリーエムを一言で言うと?

スリーエムは、その社内風土によって生まれた技術革新で成長し続ける多角経営企業です。

配当王でもあります。

     

財務データを見てみましょう。

      

地域別売上高

       

スリーエムの商品は、世界中で売れているようです。

      

僕もスリーエムについて調べているときに初めて知ったのですが、ポストイットって3M製だったのですね。

セロハンテープの生みの親でもあるとは・・・。

また、うちの職場の倉庫には、3Mのデスククリーナーが山積みになっております(笑)

       

事業構成

     

これが今後、4つの分野に集約されるようです。

      

業績

        

粗利率が一貫して、50%の維持ができているため経済的な堀を有している可能性が高いです。

成長は乏しいですが、安定性は抜群ですね。

      

EPSは右肩上がりですね、自社株買いの影響かと思われます。

      

キャッシュフロー

       

潤沢なFCFを生み出しています。

営業CF率は20%前後、米国企業平均は12%ほどです。

      

スリーエムは「儲かる構造」を有していると判断できます。

      

バランスシート

        

純資産は減少傾向です。

昨今の低金利を利用して、借入金による自社株買いでも行っているのでしょう。

       

潤沢なCFを生み出せるからこそなせる業であります。

やっぱり、優良企業ですね。

        

株主還元

      

増配は60年間続いております。

恐ろしいですね。

配当性向が高まっていますが、ここまで来たらよっぽどのことがない限り増配は止められないんじゃないかなぁ。

         

株価指標

予想PER 19.44

予想配当利回り 2.74%

       

2019年の6月時点で売上高が予想を下回っているため、株価は下がっていますので注意が必要です。

       

コメント

       

今後も、世界経済が成長するに連れてスリーエムの製品需要は底堅くあると予想できます。

また、技術革新が生まれやすい社内環境であったり、製品開発への規律が素晴らしく整っていることから時代に沿った商品が今後も生み出される可能性が高いと思います。

      

創業者が一代で大企業に成長させたGAFA群などとは違い、何世代の経営者たちと一緒に成長してきたスリーエムは、商品を生み出す技術戦略力や社員へのマネジメントなどの層の厚みがまるで違います。

     

古い歴史を持つ大企業ですが、時代に取り残されることなく、今後も化学分野でリードしていく企業であり続けるでしょう。

       

成長性は乏しいものの、安定した配当を今後も見込めそうな銘柄でした。

      

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