株式投資

誤解されやすい『堀』について

安定して利益を稼ぎ続け、他企業との競争における優位性を確立することができるかどうかは、経済的な『堀』という考え方で確認することができます。

この経済的な『堀』は、「稼ぎやすさ」であったり「利益の蓄えやすさ」といったその企業の体質を見分けるときに役立ちます。

この概念は、かの有名なウォーレン・バフェットによって広まった言葉で、昔のお城の周りの堀が敵の侵攻を食い止めるように、現在の企業も経済的な『堀』というビジネス上の構造を備えることで、高い利益率を保ち、競合他社からのシェア争いに打ち勝つことができます。

このような、構造的特徴を持っている企業を所有することで、将来株主にとって大きなリターンを得ることができるのです。

今回は、株主が経済的な『堀』だと誤解しやすい、間違った経済的な『堀』を紹介します。

本当は『堀』じゃない4選

  

①素晴らしい商品やサービス

革新的で目新しい商品やサービスを開発した企業は注目され、株価は急騰します。しかし、長期的に見た場合、必ずしもその企業が継続的に繁栄するとは限りません。良い商品はすぐに競合他社に模倣され、より良い商品を提供され、価格競争に強いられるからです。

(具体例:東芝)

東芝(6502)の株価チャート:出所 Investing.com

 

東芝は1989年に世界で初めてのノートパソコンを世に送り、東芝の技術力、開発力に多くの投資家は惹かれ株価が急騰しました。しかし、その後すぐにNECも販売を始め、1990年代には米企業のIBMやアップルも参入し、現在東芝は競合他社に敗れ倒産の危機に陥っています。

株価チャートをみて分かる通り、1990年前半で天井に達したあと急落しています。革新的な技術は消費者だけが利益を享受し、企業は技術革新による利益の奪い合いによって徐々に衰退してだけです。

②大きなマーケットシェア

全米で1800店ものスーパーを展開していた「Kマート」。必ずしも規模が大きいからといって、未来もその規模を維持できるとは限りません。事実、Kマートは効率的な物流網を構築できずに店舗数を拡大し続けたため、低コスト体質であるウォルマートに敗れました。その後、2002年に破産し、現在ではシアーズ社として経営していますが、その当時にKマートに投資した株主の財布は潤うことはなかったでしょう。

③無駄のない業務執行力

他を引き離すほどの効果をあげるにはこれだけでは十分ではないです。

経済的な『堀』とはそもそも他社がマネしようとしても簡単にマネできない独自の成長過程で築かれた企業体質です。簡単にマネされてしまう会社の特徴は継続的な優位性を保つことはできません。

④優れた経営陣

小さい企業では経営陣の影響力が強いため、その良し悪しが経営に大きく関わってきます。しかし、大企業ほど会社に与える影響は小さく、またその会社にずっと留まるかどうか分からないため、経営者の良し悪しでその企業を買う判断をするのは辞めたほうがいいでしょう。

多くの投資家たちは、大きな利幅と会社の急成長に目を向けがちですが、何よりも大切なのは大きな利幅の継続期間です。そのためにはまず『堀』を築いているかどうか確認する必要があるわけですが、『堀』だと思っていたものが実は『罠』だったりするのです。

  

結論:堀が築かれた城だと誤解し、罠にハマらないように気を付けよう

   

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